「いまは子供の教育費や住宅ローンの支払いで老後の貯蓄まで手が回らないけど、５０代から老後資金の準備を始めても間に合うのかな？」
子供の教育費や住宅ローンの支払い等で貯蓄に手が回らない人は結構多いと思います。
たしかに、昔に比べ子供の教育費も上がっているし、それに伴って給料も上がっているわけでもないし、「毎月の収入がそれらの支払いだけでいっぱい、いっぱい」、「とても老後の蓄えまでに手が回らない」という人の気持ち、よくわかります。
でもちょっと待ってください。あなたはあなたの老後資金について、いくらの蓄えが必要か真剣に検討したことがありますか？
なぜなら、世間一般に言われている「老後資金は３０００万円必要」とか「５０００万円必要」というのはあなた自身の老後資金の必要額ではないから。
あなた自身で必要な老後資金を真剣に検討したことがないのであれば、あなたの老後への漠然とした不安はこれからも消えないはずですよね。
そこで今回は、どうすれば老後資金の不安を解消させることができるかについて、お話をしていきたいと思います。
老後資金が貯められない理由は？
結論を言うとお金が貯められない理由は単純に、支出が収入以上になっているだけ。
例えば、毎月の手取りが４０万円あって、毎月の支出が４０万円だったら「４０万円（収入）＝４０万円（支出）」で、お金は蓄えられませんし、そもそもお金を貯める基本の考え方は、月々の余ったお金を蓄えるということではなく、収入から最初に蓄えるお金を引いてしまい、その額でやりくりする、すなわち「４０万円（収入）－２万円（蓄え）＝３８万円 ← この金額でやりくりする」です。
でも、「いまは子供の教育費がかかってお金を蓄えられない」とか「住宅ローンの支払いで手一杯」、その他の理由でもいまの時期はなかなか老後の蓄えができないという方もいますよね。
私自身もよく気持ちがわかりますが、そんな人はどうすれば良いのでしょうか？蓄えるお金を捻出する方法は基本的に下記２つしかありません。
- 収入が増やせない場合には、支出を減らす
- 支出を減らせない場合は、収入を増やす。
蓄えるお金を捻出する方法については「貯金・持ち家なしの４０代夫婦が、老後のお金を蓄える方法とは？」で紹介しておりますので、参考にしてみてください。
しかし、収入を増やしていくことや、支出を減らしていくことも重要ですが、まず最初にやるべきことがあります。
それは何だと思いますか？
老後資金の準備は５０代からでも大丈夫？
まず、老後の準備が５０代から大丈夫かと漠然と考える前に、まず最初にやるべきことがあります。
それはいますぐに「老後に必要なお金を明確化し、定年までに蓄えるお金の目標を真剣に考え設定する」こと。
なぜなら、これをやらないとあなたが老後にいくら必要かがわからないため、具体的な目標値を設定することができません。
「子供の教育費はいくらで、いつまで」「住宅ローンの返済はいくらで、いつまで」と一つ一つ明確にして目標値を設定しましょう。
目標値の設定の仕方については「お金がなくて将来が不安？将来のお金の不安を解消する方法！」で紹介していますので、参考にしてみてください。
具体的な目標値が設定できてたら、あとはただそれに向かって実行していけば良いだけ。
でも、具体的に蓄えるお金を計算してみたら、「ちょっと足りないのでどうしたらよいか？」「もうちょっと蓄えたいがどうしたらよいか？」と悩む人がいるかもしれませんよね。
そんなに人に絶対にお勧めなのが、積立投資信託。
積立投資信託のデメリットは、「元本保証でない」ということですが、これは長い期間運用することで元本割れリスクは低減します。
メリットは「運用利回りが良いこと」と「相場に一喜一憂せず安心して投資できる」ということ。
「運用利回りが良い」ということは毎月少額でも長い期間積立投資運用していけば、お金は増やしやすいということ。
仮にいま、老後の蓄えのために捻出できるお金を１万円作ったとし、例えば運用利回りが５％だった場合、毎月１万円を２０年間運用すると、最終積立金額は約４１０万円となり、投資元本の２４０万円（１万円×１２ヶ月×２０年）に対し、約１７０万円の利益となります。（手数料、信託報酬、税金等を考慮しない場合。）
これが運用期間を１５年間で考えると、上記同条件で最終積立金額が約２６０万円、投資元本の１８０万円に対し、約８０万の利益となりますので、少額でも早く始める・運用期間を長くすることが大事です。
また、「相場に一喜一憂せず安心して投資できる」ということはすごく大事。なぜならそれは本業に専念できるということ。
本業に専念できれば、本業の収入も上げやすいですよね。相場が気になってしまうと、眠れない夜や仕事が手につかなくなるため、メンタル的にかなり辛くなります。
「時間を味方につける」ということは老後の蓄えを増やすために重要項目の一つです。
生活に必要な最低限の預貯金を確保して、いますぐ少額でも積立投資を開始してみましょう。
このように老後に必要なお金を明確にし、目標設定、計画、実行することによって、老後資金の不安はなくなっていくと信じています。
まとめ
いまは子供の教育費や住宅ローンの返済等、いろいろなものが重なって貯蓄にまで手が回らない状況かもしれません。
でも子供の教育費がいくらかかる、住宅ローンがいくら残っているなど、不安を１つ１つ明確化にしてばほとんどの不安は解消できるはず。
大事なことはわからないことをわからないままにしないで、いますぐ調べて目標値設定し、計画、行動し始めること。
家族みんなで話してみると、家族のきずながさらに強まるかもしれませんね。
また、素敵な老後を過ごすために、体と心の健康が必要です。しっかりとフィジカルもメンタルも整えていきましょう！
「いまこの瞬間」を大切に生きていきましょう！
