「老後資金はいくら貯めると大丈夫なんだろう?」「夫婦2人で老後資金は1000万円ぐらい貯めておけば大丈夫なのかな?」
40代になると、老後のお金の心配が日に日に増していく人が多いはず。
老後資金の必要額は、1,000万円とも3,000万円とも5,000万円とも言われてますが、あなたは老後の資金にどれくらい必要だと思いますか?
「不安は持っているけど、まだ考えてないよ」「まだ先の事だからもう少しあとでかんがえてもだいじょうぶでは?」と思っているあなた、老後のお金について考えることを先送りにしてしまっては「ダメ」。
なぜなら老後資金を貯めるには、時間を味方につけて長い期間で蓄えていくほうが有利だから。
そこで今回は老後資金はいくら貯めれば良いかについて、お伝えしたいと思います。
老後資金はいくら貯める?
まず、老後資金はいくら貯めるか考える前に、あなたは夫婦2人で老後に必要なお金がどのぐらいだか知っていますか?
最初に結論を言うと、老後に必要なお金は約1億円。
「え、そんなに必要なの?」と思ったあなた、老後にどのくらいのお金が必要かいますぐ真剣に考えるべき。
まず、日本人の平均寿命は厚生労働省の発表(2018年度)によると、男性が81.09歳、女性が87.26歳。
そこで、夫婦2人が90歳まで元気に過ごしたとすると、60歳から90歳までの30年間の生活費が必要。
1ヶ月の生活費を夫婦2人で約27万円とすると30年間の生活費は、27万円 × 12ヶ月 × 30年間 ≒ 約9、720万円 となります。
また、夫婦2人で穏やかに老後を過ごせるのが一番ですが、年を重ねていくと介護が必要になる可能性も。
その場合、在宅介護を利用すると一人当たり月々約8万円必要となり、仮に80歳からどちらか1人が在宅介護が必要になった場合の介護費は、8万円 × 12ヶ月 × 10年間 ≒ 約960万円必用です。
そう考えると、その他の医療費や家のリフォームなどを含めると、やはり老後に必要なお金が約1億円といわれるのも納得。
ですが、約1億円といわれている老後に必要なお金を60歳までに貯める必要があるのでしょうか?
答えはもちろん「NO」。なぜならこの金額は支出のみの計算で、収入分を考えていないから。
それでは老後の資金は夫婦2人でいくら必要だと思いますか?
夫婦2人で老後資金は1000万円でも大丈夫?
まず、最初に結論を言うと、夫婦2人で老後資金は「1、000万円で大丈夫」。
なぜなら、国民の生活を保障してくれる「年金制度」と、サラリーマンの場合「退職金制度」があるから。
まず、ご存知のとおり現在40代の方は65歳から年金を受給できます。
一般的に夫:サラリーマン、妻:専業主婦の場合、年金受給額は1ヶ月で約24.3万円。
ですから、65歳から90歳までの25年間で受給できる年金額は、24.3万円 × 12ヶ月 × 25年間 ≒ 約7、290万円。
また、サラリーマンの方は多くの会社に退職金制度があり、大学卒で入社し、35年以上働き、60歳で定年退職した場合の退職金は約2、156万円。
年金受給と退職金を考慮すると60歳までに蓄える金額は、「生活費:9、720万円 - 年金受給額:7、290万円 - 退職金:2、156万円 ≒ 約274万円」。
老後資金は「1、000万円」で大丈夫です。
ですが、「これは、年金や退職金がこれだけもらえた場合の計算で、実際には1、000万円では足りないのでは?」と思っているあなた、それは「YES」。
これらの金額は一般的な金額や平均値を使って計算した結果で、これがあなたの必要な老後資金ではありません。
ですので、あたな自身で老後にいくらお金が必要かを考え、年金がいくら受給できるか調べ、退職金がいくらもらえるか確認し、初めてあなたがいくら蓄える必要があるのかわかるのです。
いくら蓄える必要があるかがわかれば、あとは目標設定し、計画・実行するだけ。
また、もし60歳でハッピーリタイヤしようとしている人は注意が必要。
なぜなら年金を受給できるのは65歳からだから。
60歳でリタイヤする場合、60歳から65歳までの5年間の生活費、約1、620万円(27万円 × 12ヶ月 × 5年間)が必要となりますので、60歳までに貯めるべきお金をきちんと考えて計画しましょう。
でも、「65歳まで働きたくないよ」「なるべくはやくハッピーリタイヤしたい」と考えているあなたに強くお勧めするのが、積立投資信託。
積立投資信託のデメリットは「元本保証でない」ということですが、これは長い期間運用することで元本割れのリスクは低減します。
メリットは「運用利回りが良い」「相場に一喜一憂せずに安心して投資できる」ということ。
「運用利回りが良い」ということは毎月少額でも積立投資信託で長い期間運用していけば、お金を増やしやすいということです。
たとえば、老後の蓄えのために1万円のお金を捻出し、運用利回りが5%だった場合で毎月1万円を20年間運用すると、最終積立金額は約410万円となり、投資元本の240万円(≒ 1万円 × 12ヶ月 × 20年)に対し、約170万円の利益となります(手数料、信託報酬、税金等を考慮しない場合)。
これが運用期間15年になってしまうと、同条件で最終積立金額が約260万円、投資元本の180万円に対し、約80万円の利益となりますので、投資は「少額でも早く始める・運用期間を長くする」ことが基本です。
また、「相場に一喜一憂せずに安心して投資できる」ということはすごく大事。なぜなら本業に専念できるから。
相場・値動きがいつも心配で気になってしまうと、眠れない夜や仕事が手につかなくなり、メンタル的にかなり辛くなりますので、「安心して投資できる」ということは本業に専念するための重要な項目の一つです。
また、本業に専念できれば、本業での収入も上がりやすいですよね。
生活に必要な最低限の預貯金を確保して、まずは少額からでもいますぐ積立投資信託を開始してみましょう。
ハッピーリタイヤが必ず近づいてきます。
まとめ
老後のお金がいくら必要かを考えようとすることは、億劫だったり、いろいろとわからないことが出てくるかもしれません。
だからといって、考えることを後回しにしては「ダメ」。
いますぐ自分自身であなたが必要な蓄えの目標を設定し、計画・実行することが大事です。
なぜなら、自分の人生を幸せに導くことができるのは「あなただけ」だから。
また、素敵な老後を過ごすために、心も体もしっかりとケアしていきましょうね。
”いまこの瞬間”を大事に生きていきましょう!
参考: お金がなくて将来が不安?将来のお金の不安を解消する方法!