「子供の教育費や住宅ローンの支払いだけで手一杯なのに、そこから老後の資金を3000万円貯蓄するのなんか無理だよ!」「そもそも老後資金は本当に3000万円も必用なの?」

老後の資金については気になっているけれど、なかなか老後の貯蓄まで手が回らなかったり、ましてや老後の資金を3、000万円も貯蓄することはかなり大変なことだと考えている人は多いはず。

 

人生で最も大きな支出といわれているのが「住宅資金」「教育資金」「老後資金」の3つの支出。

40代から50代の人はまさにこの3大支出を抱えており、住宅ローンや子供の教育費を支払いながら、老後資金を捻出することはなかなか大変なことですよね。

 

でも、「老後の資金は3、000万円必要」という記事をよく見かけますが、老後資金は本当にすべての人が3、000万円必要なのでしょうか?

結論を先に言うと答えは「NO」

 

なぜなら、人がどのような老後を過ごす計画をしているかは、ひとそれぞれで考え方・おかれている環境・状況が違うから

そこで今回は、老後資金が3、000万円必要になりそうな人がどのような人なのか、についてお話していきたいと思います。

 

老後資金3000万円の貯蓄は無理?老後資金は本当に3000万円も必要?

 

ところで、老後資金3、000万円の貯蓄が無理かどうかではなく、あなた自身の場合、老後資金3、000万円は本当に必要かどうか考えたことがありますか?

「え、そういわれてみれば老後資金がいくら必要かをちゃんと計算したことがないからわからないな?と思ったあなた、さすがにそれは「ダメ」。あなた自身が老後に必要なお金をいますぐ確認すべきです

 

なぜなら老後資金の必要額は 人それぞれ異なり、他人が一概に「いくら必要」と言えないから。

あなたがいつまでにいくら必要か、あなた自身が明確にしない限り、あなたが必要とする老後の資金は誰にもわかりません

 

もしかしたらあなたも老後の資金として「3、000万円以上必要」かもしれませんし、もしかしたら「老後資金は3、000万円必要」という固定観念や不安をあなたが持ってしまっているだけで、あなた自身は老後資金に「3、000万円も必要ない」可能性もあるはず。

いますぐあなた自身が必要な老後資金について確認し、いつまでにいくら貯めるという目標を設定し、計画・実行してください。

 

では、老後資金に3000万円必要になりそうな人とはどのような人でしょうか?

人それぞれ考え方・おかれている環境・状況が違い、いろいろな場合があると思いますので一概にどのような人とは明言できませんが、重要なポイントは「元気なうちは働く」という決意をもっているかどうかということ。

 

なぜなら、できるだけ長く働いて収入を得続けることができれば、それだけ老後のお金に対して心配事がなくなるから。

まずは、いつまで働くかも含め、老後のお金の目標設定をするべきです。

老後に必要な生活費はいくら?

まず、日本人の平均寿命は、厚生労働省の発表している「平成29年簡易生命表の概況」によると男性が81.09歳、女性は87.26歳

そこで、夫婦2人が90歳まで元気に過ごしたとすると、60歳から90歳までの30年間の生活費が必要。

 

1ヶ月の生活費を夫婦2人で約27万円とすると30年間の生活費は、27万円 × 12ヶ月 × 30年間 ≒ 約9、720万円 となります。

また、夫婦2人で穏やかに老後を過ごせるのが一番ですが、年を重ねていくと介護が必要になる可能性も。

 

その場合、在宅介護を利用すると一人当たり月々約8万円必要となり、仮に80歳からどちらか1人が在宅介護が必要になった場合の介護費は、8万円 × 12ヶ月 × 10年間 ≒ 約960万円必用です。

そう考えると、その他の医療費や家のリフォームなどを含めると、やはり老後に必要なお金が約1億円といわれるのも納得。

 

今回はまずこの1億円という金額をベースに、必要な老後資金についてケーススタディーしていきます。

現在40代の人が受給できる年金額はいくら?

次に受給できる年金額について考えてみましょう。

現在40代の人は65歳から基本的に年金受給開始となりますが、年金制度には「繰り上げ・繰り下げ制度」という制度があります。

 

これは現在65歳から受給する年金を60歳から65歳の間で年金受給開始する「繰り上げ受給」と、65歳から70歳の間で年金受給開始する「繰り下げ受給」のことです。

これらの繰り上げ受給・繰り下げ受給にはもちろんメリットとデメリットがあり、メインのメリット・デメリットは年金受給額が変わるということ。

 

その繰り上げ受給と繰り下げ受給の増減額は下記です。

 

  • 60歳から65歳の間で繰り上げ受給を開始した場合: 0.5%/月の減額
  • 65歳から70歳の間で繰り下げ受給を開始した場合: 0.7%/月の増額

 

具体的に言うと、一般的な夫サラリーマン・妻専業主婦の場合の65歳での年金受給額は1ヶ月約24.3万円

そこから60歳から年金を受給する開始する場合と、70歳から年金を開始する場合の、年金受給額は下記となります。

 

  • 60歳から年金受給開始した場合: 約24.3万円  ×(100% - 0.5% × 60ヶ月)≒  約17.0万円
  • 70歳から年金受給開始した場合: 約24.4万円  ×(100% + 0.7% × 60ヶ月)≒  約34.5万円

 

これらの年金額をベースに60歳・65歳・70歳から年金を受給した場合、老後資金の目安はどうなるかについて考えていきます。

60歳・65歳・70歳から年金を受給した場合の老後資金の目安は?

【ケース1】60歳まで働いた場合

60歳で仕事をやめて収入が無くなり60歳から年金生活を開始したとすると、90歳までに受給できる年金は、約6、120万円(≒ 17.0万円 × 12ヶ月 × 30年間)。

90歳までに約1億円必要とすると、1億円 - 6、120万円 ≒ 約3、880万円不足

この場合は、60歳時点で老後資金に約3、900万円必要です。

【ケース2】65歳まで働いた場合

65歳まで仕事をして収入を得ていた場合、60歳~65歳の平均収入が約25.3万円ですので、この5年間の収入は、約1、518万円(≒ 25.3万円 × 12ヶ月 × 5年間)。

また、65歳から90歳までに受給できる年金は、約6、075万円(≒ 24.3万円 × 12ヶ月 × 25年間)。

90歳までに約1億円必要とすると、1億円 - (1、518万円 + 6、075万円) ≒ 約2、407万円不足

この場合は、65歳時点で老後資金に約2、400万円必要です。

【ケース3】70歳まで働いた場合

70歳まで仕事をして収入を得ていた場合、60歳~65歳の平均収入が約25.3万円、65歳~70歳の平均収入が約20.8万円ですので、この10年間の収入は、約1、518万円(≒ 25.3万円 × 12ヶ月 × 5年間)+ 約1、248万円(≒ 20.8万円 × 12ヶ月 × 5年間)≒ 約2、766万円

また、70歳から90歳までに受給できる年金は、約8、280万円(≒ 34.5万円 × 12ヶ月 × 25年間)。

この場合は、60歳から70歳まで働いた収入と70歳から90歳までの年金受給額を合計すると、約1億1千万円(≒ 2、766万円 + 8、280万円)となり、理論上70歳時点では老後資金が不要となります。

 

これらのケーススタディー結果をみても、「できるだけ長く働く」ということは老後資金の負担・不安をかなり軽減になるということが理解いただけたはず。

老後のお金の不安を解消するためには、目標設定・計画・実行することはもちろん必要ですが、元気なうちはできるだけ長く働くことが解決法の一つ。

 

お金の教養講座

老後の不安を解消するには無料で受講できる【定年後設計スクール】をクリック

老後資金はどうやって貯蓄するのがいいの?

 

老後資金の貯蓄方法には、「預貯金」「確定拠出年金(iDeCo)」「つみたてNISA」「株式投資」「投資信託」等、さまざまな蓄え方があります。

それぞれの貯蓄方法の特徴については「老後資金の貯め方は?老後の資金作りにおすすめの貯蓄方法とは!」で詳細を紹介しておりますので参考にしてください。

 

これらの貯蓄方法の中でも、「長い期間で少額のお金をコツコツと蓄えたい」という人への一番のおすすめは「積立投資信託」

「積立投資信託」は投資する商品や運用の手法などは投資のプロの「ファンドマネージャー」が行ってくれますので、資産運用の初心者でもすぐに始めやすいというのが特徴です。

 

また、積立投資信託は「運用利回りが良い」「相場に一喜一憂せずに安心して運用できる」ということが大きなメリット。

「運用利回りが良い」ということは毎月少額でも積立投資信託で長い期間運用していけば、お金が増えやすいということ。

 

たとえば、老後の資金を貯蓄するために月々3万円のお金を捻出し、運用利回りが5%だった場合で毎月3万円を20年間運用すると、最終積立金額は約1、230万円となり、投資元本の「720万円 = 3万円 × 12ヶ月 × 20年」に対し、約510万円の利益となります。(手数料、信託報酬、税金等を考慮しない場合。)

これが運用期間15年になってしまうと、同条件で最終積立金額が約800万円、投資元本の540万円に対し、約260万円の利益となりますので、「少額でも早く始める・運用期間を長くする」ことが基本。

 

また、「相場に一喜一憂せずに安心して運用できる」ということはすごく大事。

なぜならそれは「本業に専念」できるから。

 

相場の値動きがいつも心配で気になってしまうと、眠れない夜や仕事が手につかなくなり、心身ともにかなり辛くなります

ですので「安心して運用できる」ということは本業に専念するための重要な項目の一つ。

 

本業に専念できれば本業での収入も上がり、その分を老後の貯蓄に回すことができますよね。

「長い期間で少額のお金を積み立てて資産運用し、老後資金を補いたい」という人には、「積立投資信託」が一番のおすすめ

 

「でも、どんな商品を選べばよいかよくわからないし、資産管理も手間がかかるのでは?」と思っているあなた、そんな「あなた」におすすめなのが今話題のロボアドバイザーで資産運用「WealthNavi」

「WealthNavi」のロボアドバイザーとは、時間と手間がかかる資産運用をあなたの代わりにロボアドバイザーがすべて自動で行ってくれる心強い味方

 

また、運用中の資産は自動で最適に配分・調整されるので、一度運用を開始したらあとは何もすることがありません

大切な時間と手間をかけたくない「あなた」への一番のおすすめは、ロボアドバイザーで資産運用する「WealthNavi」。

 

今話題のロボアドバイザーで資産運用「WealthNavi」 をクリック

まとめ

 

「老後の資金が貯められない・不安を持っている」と思っていても、なにから始めて良いのかわからないことが数多くあるかもしれません。

だからといって、老後のお金について考えることを後回しにしては「ダメ」

 

いますぐ自分自身であなたが必要な蓄えの目標を設定し、計画・実行することが大事です。

なぜなら、自分の人生を幸せに導くことができるのは「あなただけ」だから。

 

また、素敵な老後を過ごすために、心も体もしっかりとケアしていきましょうね。

”いまこの瞬間”を大事に生きていきましょう!

 

◆ あわせて読みたい「老後資金について」のオススメ紹介記事はこちら

・ 老後資金は夫婦2人でいくら必要?60歳までの必要額はいくら?

 40代から始める老後の準備!老後資金の貯め方おすすめ5選!

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 老後資金へ
にほんブログ村


人気ブログランキング