「住宅ローンと教育費と老後資金はどれを優先させて日常生活のお金のやりくりをしたらいいんだろう?」
「住宅ローン」「教育費」「老後資金」のこの3つは人生の3大支出といわれていて、どれからどうやって手をつけるべきなのかわからない人も多いはず。
現実には毎月の住宅ローンの支払いもあれば、子供が大きくにつれ教育費も必要となってくるし、かといって年齢に伴って給料も上がっているわけでもないので、「毎月の収入がそれらの支払いだけで精一杯」、「とても老後の貯蓄までに手が回らない」という人の気持ち、よくわかります。
しかし、そうかといって「住宅ローン」「教育費」「老後資金」のどれもがあなたにとって重要なはず。
そうなると、優先順位をつけて1つずつ課題をクリアしていくしかありませんよね。
そこで今回は、「住宅ローン」「教育費」「老後資金」にどうやって優先順位をつけて、どのように対処すれば良いかについてお話ししたいと思います。
目次
住宅ローンと教育費と老後資金はどれを優先させたほうが良いの?
それではあなたは「住宅ローン」「教育費」「老後資金」の対応すべき優先順位をつけるとすると、どのような順番になると思いますか?
「え、それを悩んでいるんだよな…」というあなた、まずはあなた自身の答えを考えてみましょう。
結論から先に言うと「住宅ローン」「教育費」「老後資金」の優先順位は下記順番。
- 優先1: 住宅ローン
- 優先2: 教育費
- 優先3: 老後資金
あなたの答えと同じだったでしょうか?
60歳までに完済させよう「住宅ローン」
まずはじめに考えなくてはならないのが「住宅ローン返済」。
なぜなら住宅ローン返済の仕方によっては、老後の資金が全く貯蓄できなくなってしまうから。
ちなみにあなたは住宅ローンの返済を何歳までに完済させようとしていますか?
「え、35年ローンだから完済するのは70歳だよ。」と言っているあなた、それは絶対に「ダメ」。
住宅ローンは60歳までに必ず完済するべき。
理由は、一般的に60代前半(60歳~65歳)の平均収入は1ヶ月約25.3万円、60代後半(65歳~70歳)の平均収入は1ヶ月約20.8万円と現役時代に比べ収入が減ってしまい、定年退職後に住宅ローンが残っていると老後のお金や生活が苦しくなるから。
また、サラリーマンの方で住宅ローンや負債を退職金で完済しようと考えている人は結構いると思いますが、それも絶対に「ダメ」。
退職金は重要な老後資金の一部ですので、老後のお金を貯蓄する前に、住宅ローンを定年までに返済する計画を立て実行してください。
住宅ローンは繰り上げ返済や借り換えを行うことで、お金を貯蓄するよりも比較にならないほど大きなお金が戻ってくるはず。
老後のお金を貯蓄する前に、必ず「60歳前に住宅ローンを完済」できる計画を立て実行しましょう。
状況に合わせ準備しよう「子供の教育費」
「住宅ローン」の次に優先したいのが「子供の教育費」。
子供の教育費のうち、もっとも費用が掛かるのは大学の学費となります。
大学の入学に関する費用や在学費用については日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査結果」(平成29年度)によると、各々の場合の4年間の費用は下記となっています。
- 国公立大学 : 約503万円
- 私立大学文系: 約738万円
- 私立大学理系: 約808万円
子供の進学したい道に応援・協力するの両親のあるべき姿。この金額を目安に子供の「教育費」を蓄えていきましょう。
いろいろと工夫して貯蓄しよう「老後資金」
「住宅ローン」と「子供の教育費」の目途が立ったたら最後は「老後の資金」。
2016年の世論調査では将来に備えている金融資産がゼロの世帯が40代では約35%、50代では約30%という結果になっており、40代~50代で老後の貯蓄を始めるということは必ずしも遅いというわけではありません。
でも老後資金を貯蓄するには「住宅ローン」と「教育費」の見通しがたったら、「すぐさま」始めるべき。
なぜなら、時間を味方につけて長い期間で老後資金を貯蓄していくほうが、負担もリスクも少ないから。
例えば、600万円を貯めようとした場合、10年間で貯める場合には月々50、000円の積立が必要ですが、20年間で貯める場合には月々25,000円の積み立てて600万円が貯まり、当たり前ですが長い期間で蓄えたほうが月々の負担が少ないことは明確です。
また、投資などの運用を考えた時にも、長い期間で運用したほうがリスク=元本割れの確率が低くなります。
老後資金の貯蓄方法については「40代から始める老後の貯蓄!40代の老後資金の貯蓄方法とは?」にて詳しく紹介していますので、こちらを参考にしてください。
まとめ
「住宅ローンと教育費と老後資金はどれを優先させたて日常生活のお金のやりくりをしたらいいんだろう?」と悩んでいたり、どうすれば良いのかわからないことがあるかもしれません。
だからといって、「住宅ローン」「教育費」「老後資金」について悩んでいるだけでは何も変わりませんし、考えることを後回しにしては絶対「ダメ」。
いますぐ自分自身で「あなた」が重要と考えることに優先順位をつけ、目標を設定し、計画・行動することが大事です。
なぜなら、自分と大切な家族の人生を幸せに導くことができるのは「あなただけ」だから。
また、素敵な老後を過ごすために、心も体もしっかりとケアしていきましょうね。
”いまこの瞬間”を大事に生きていきましょう!
参考: お金がなくて将来が不安?将来のお金の不安を解消する方法!