「老後資金が足りないと思っているけれど、老後の生活は大丈夫かな?」「老後資金が少し足りないけれど、無理なくやりくりできるだろうか?」
もうすぐ会社を退職しようとしている人や、もう退職してしまって仕事による収入がない人にとっては、「老後のお金が足りないのでは?足りていないのでは?」と不安に感じている人が多いはず。
また、人生100年時代ともいわれているこのご時世、これから何が起きるかわかりませんし、老後の資金をいくら貯めても「まだ老後資金が足りないかも?」という漠然とした不安だけが残ってしまうという心配もよくわかります。
でも、少しでも老後の資金に対する不安を除いて、あまり老後のお金の心配などせず、いまある資金で無理なくやりくりし、素敵な老後を過ごしたいと思いませんか?
そこで今回は老後の資金が足りないと考えている人が、どうやったら無理なくいまある老後資金で素敵な老後を過ごせるかをお伝えしていきます。
目次
「老後の資金が足りない」と感じている人が最初にすべきことは?
まず、老後の資金が足りないと思っているあなた、あなたはいくら老後の資金が足りないと考えているのでしょうか?
「500万円?1、000万円?1、500万円?」あなたに足りない老後の資金はいくらでしょうか?
「そう言われてみると、漠然と資金が足りないと思っているけど、具体的にいくらぐらい足りないのかイメージすら湧かないな?」と思ったあなた、さすがにそれは「ダメ」。
まず、いますぐあなたがやるべきことは、自分が老後の資金としていくら必要になるのか、いくら不足しているのか、確認し明確化すること。
なぜなら、老後資金がいくら不足しているのか明確化することによって、もしお金が不足していればその分を補うための方策を考えられるからです。
あなた自身の老後の資金がいくら必要になるかの確認の仕方については「老後資金は夫婦2人でいくら必要?60歳までの必要額はいくら?」で紹介しておりますので参考にしてください。
あなたがまずやることは、「老後の資金がいくら足りない」と考えているのかを明確にすることです。
「老後の資金を無理なくやりくりする」秘訣とは?
それでは、いまある老後の資金で無理なく老後の生活をやりくりする秘訣とはどんな方法でしょうか?
結論を先に言うと下記3つ。
- できるだけ長く働く
- 70歳から年金を受給する
- 健康を維持する
これらの理由について説明していきます。
できるだけ長く働く
「人生100年時代」と言われているこの時代、まずはできるだけ長く働くこと。
60歳以降の平均収入は、60歳前半では年間約378万円(1ヶ月約31.5万円)、60歳後半では年間約306万円(1ヶ月約25.5万円)と言われています。
また、これらは額面上の収入なので、健康保険料・所得税等を控除分を差し引いた手取り額を計算すると、60歳前半では1ヶ月約25.3万円、60歳後半では1ヶ月約20.8万円の収入。
60歳以降の生活費は1ヶ月約27万円ですので、このぐらいの収入があれば普通の生活を送ることは可能ですし、足りない場合には、共働きで生活費を補うことも可能です。
60歳でハッピーリタイヤするのではなく、できるだ長く働くことを考えましょう。
年金の受給年齢を65歳から70歳へ繰り下げる
現在年金の受給開始年齢は65歳からですが、受給開始年齢を70歳に繰り下げることによって、年金の受給額を増やせる制度があります。
具体的に言うと、一般的な夫サラリーマン・妻専業主婦の場合の65歳での年金受給額は1ヶ月約24.3万円ですが、70歳へ繰り下げすることにより、年金受給額が約34.5万円となります。
年金の受給開始年齢を70歳に繰り下げることによって、70歳以降のお金の心配についてはなくなるはず。
また、このような情報は「ねんきんネット」で調べることができますので、自分の場合にはいくら年金を受給できるか調べましょう。
健康を維持する
あたりまえですが、けがや病気をすれば治療費・医療費がかかりますし、介護が必要になってくると介護費が必要です。
この先何が起こるかわからないのは当然のことですが、できれば健康を維持し、余計な出費は押さえたいところ。
そのためには「健康を維持する」ということは非常に大切となってくるのですが、健康を維持する一つの方法としては、先に述べたように「できるだけ長く働く」ことが有効です。
これは、できるだけ長く働くことにより、多くの人と話をしたり接したりする機会が増え、多くの人とコミュニケーションをとることができ、またそのコミュニティ(地域社会)で活躍することによって、元気で健康に生きていくための糧となります。
定年後は人との繋がりがどんどん減ってきてしまいますので、新しい刺激を受けたり、自分の居場所を作ると言う意味でも長く働くことは大きなメリット。
人との関わりを増やしたり、多くの人とコミュニケーションをとったり、新しい刺激を受けたりすることは、健康を維持するためにも大事なこと。ぜひともこのような機会を大切にし健康を維持しましょう。
いまから始めるおすすめの老後の蓄え
それでも「老後のお金をもうちょっと蓄えたい」というあなたに強くお勧めするのが、積立投資信託。
積立投資信託のデメリットは元本保証でないということですが、これは長い期間運用することで元本割れのリスクは低減します。
メリットは「運用利回りが良い」「相場に一喜一憂せずに安心して投資できる」ということ。
「運用利回りが良い」ということは毎月少額でも積立投資信託で長い期間運用していけば、お金を増やしやすいということです。
たとえば、老後の蓄えのために1万円のお金を捻出し、運用利回りが5%だった場合で毎月1万円を20年間運用すると、最終積立金額は約410万円となり、投資元本の240万円(≒ 1万円 × 12ヶ月 × 20年)に対し、約170万円の利益となります(手数料、信託報酬、税金等を考慮しない場合)。
これが運用期間15年になってしまうと、同条件で最終積立金額が約260万円、投資元本の180万円に対し、約80万円の利益となりますので、投資は「少額でも早く始める・運用期間を長くする」ことが基本です。
また、「相場に一喜一憂せずに安心して投資できる」ということはすごく大事。なぜなら本業に専念できるから。
相場・値動きがいつも心配で気になってしまうと、眠れない夜や仕事が手につかなくなり、メンタル的にかなり辛くなりますので、「安心して投資できる」ということは本業に専念するための重要な項目の一つです。
また、本業に専念できれば本業での収入も上がりやすくなり、その分を蓄えに回すことができます。
「もうすこし老後の蓄えをしたい」という人は、まずは少額からでもいますぐ積立投資信託を開始してください。
まとめ
「老後のお金が足りないかも?」と思っていても、なにから始めて良いのかわからないことが数多くあるかもしれません。
だからといって、老後のお金について考えることを後回しにしては「ダメ」。
いますぐ自分自身であなたが必要な蓄えの目標を設定し、計画・実行することが大事です。
なぜなら、自分の人生を幸せに導くことができるのは「あなただけ」だから。
また、素敵な老後を過ごすために、心も体もしっかりとケアしていきましょうね。
”いまこの瞬間”を大事に生きていきましょう!
参考: 40代から始める老後の準備!老後資金の貯め方おすすめ5選!