「老後資金は夫婦2人でいくらぐらい必要なんだろう?60歳までの必要額はいくらになるのかな?」
老後の貯蓄として夫婦2人で「3000万円必要」という話をよく聞きます。
この言葉を聞くと、根拠なく無性に不安になり、どうやって3000万円を貯めよう?とか、3000万円を貯めるのはちょっと厳しいか?とか、あなたは勝手に妄想を始めていませんか?
はっきり言って、その妄想は無駄。
なぜなら、夫婦2人で3,000万円必要という数値だけを鵜呑みにして、なぜ3000万円の貯蓄が必要なのか、いまの生活費を切り詰めてまで貯める必要があるかを、あなたが真剣に考えていないから。
まずはじめに言っておきますが、40代のサラリーマンでも60歳までに3000万円を貯めることは確実に可能です。
ですが、まずは自分がいくら貯める必要があるのかわからなければ、いつまでにいくらのお金を貯める、という計画・目標設定ができないので、お金は1円も貯まりません。
お金を貯めたいと思うのであれば、老後に必要なお金を見える化し、目標設定・計画・実行しなければ、あなたはあなたの必要な老後のお金を貯めることは無理です。
勝手な妄想を膨らませるだけで、何も行動しないのはただの時間の無駄遣い=お金の無駄遣い。
そこで今回は老後に必要なお金を見える化し、60歳までに老後の蓄えとして本当に夫婦2人で3,000万円が必要かどうかをお伝えしていきます。
目次
老後に必要な夫婦2人の生活費はいくら?
まず老後の生活費を算出する前に、まずは我々は何歳まで生きられるのでしょうか?そんなこと、だれにもわかりませんよね(苦笑)。
日本人の平均寿命は、厚生労働省の発表している「平成29年簡易生命表の概況」によると男性が81.09歳、女性は87.26歳だそうです。
男性・女性ともに90歳まで元気に余生を過ごせたとすると、60歳から90歳までの30年分の生活費が必要。
では、30年分の生活費はいくら必要だと思いますか?
答えはなんと、1ヶ月で約27万円 × 12ヶ月 × 30年 ≒ 約9,720万円。
これは老後の夫婦2人の1ヶ月当たりの最低予想生活費で計算してますが、一般のサラリーマンがそのまま約9,720万円蓄えるのは無理と思います。(私は無理・・・苦笑。)
ですが、約9,720万円を60歳までに貯める必要があるのでしょうか?
答えは”NO”。
その理由を次に説明します。
老後に受け取れる夫婦2人の年金額はいくら?
ご存知の通り、現在40代の方は65歳から年金を受け取れます。
一般的に夫サラリーマン・妻専業主婦の場合の年金受給額は1ヶ月約24.3万円。
なので、65歳から90歳の25年間で受給できる年金額は、1ヶ月約24.3万円 × 12ヶ月 × 25年 ≒ 約7、290万円。
ということは、60歳までに必要な貯蓄を計算すると、約9,720万円 – 約7,290万円 ≒ 約2,430万円となります。
ということは、3,000万円貯める必要ないですし、約2、430万円も貯める必要はありません。
なぜならサラリーマンには多くの会社に退職金制度があるから。
では実際に60歳までに貯めるべき貯蓄はいくらでしょうか?
60歳までに貯蓄すべき夫婦2人の老後資金必要額はいくら?
それでは60歳までに貯蓄すべき夫婦2人の老後資金必要額はいくらになるのでしょう?
サラリーマンの退職金はもちろんピンキリですが、厚生労働省の「平成25年就労条件総合調査結果の概況」では、大学卒で35年以上働き、60歳で定年退職した場合、退職金の平均は2、156万円。
ということは60歳までに貯めるべき貯蓄は約2,430万円 – 2、156万円 ≒ 約274万円です。
この金額だったら絶対貯められます。
だって60歳まで残り15年として1年間に貯める金額は、約18.3万円、1ヶ月では約1.5万円なのですから。
でも・・・、なぜか本当に60歳までの貯蓄が274万円で良いか、いまいち疑わしいと思っていませんか?なぜ、疑わしい・不安と感じるのですか?
”だって老後の生活費は最低予想金額だし、年金もそんなにもらえるかわからないし、退職金なんてそんなでるわけないでしょ?”と思っているあなた、それは「正解」です。わからない、だから不安なのです。
なので、あなた自身が自分の場合は、老後にいくら必要かを考え、年金がいくら受給できるか調べ、退職金がいくらもらえるのかを調べ、いろいろ調べてはじめて60歳までにいくら貯蓄する必要があるかがわかるのです。
それが、あなた自身のライフプランを真剣に考えるということ。
ライフプランを真剣に考えることにより、必要な貯蓄額の精度が高まり、60歳までの貯蓄の目標値が設定でき、60歳までに貯蓄する計画が立てられ、不安が解消されます。
ライフプランには、老後は年に一回は海外旅行に行きたいのでいくら必要、車を買いたいのでいくら必要、等をあらかじめ計画しておくことも必要ですよ。
だって計画していなかったら、お金はないし、やりたいことできませんからね。
ということで、60歳までに貯めるべき貯蓄はあなたにしか決められません。
周りの声には惑わさず、「あなた自身のライフプラン」を考えていきましょう。
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老後資金はどうやって貯蓄するのがいいの?
老後資金の貯蓄方法には、「預貯金」「確定拠出年金(iDeCo)」「つみたてNISA」「株式投資」「投資信託」等、さまざまな蓄え方があります。
それぞれの貯蓄方法の特徴については「老後資金の貯め方は?老後の資金作りにおすすめの貯蓄方法とは!」で詳細を紹介しておりますので参考にしてください。
これらの貯蓄方法の中でも、「長い期間で少額のお金をコツコツと蓄えたい」という人への一番のおすすめは「積立投資信託」。
「積立投資信託」は投資する商品や運用の手法などは投資のプロの「ファンドマネージャー」が行ってくれますので、資産運用の初心者でもすぐに始めやすいというのが特徴です。
また、積立投資信託は「運用利回りが良い」「相場に一喜一憂せずに安心して運用できる」ということが大きなメリット。
「運用利回りが良い」ということは毎月少額でも積立投資信託で長い期間運用していけば、お金が増えやすいということ。
たとえば、老後の資金を貯蓄するために月々3万円のお金を捻出し、運用利回りが5%だった場合で毎月3万円を20年間運用すると、最終積立金額は「約1、230万円」となり、投資元本の「720万円 = 3万円 × 12ヶ月 × 20年」に対し、約510万円の利益となります。(手数料、信託報酬、税金等を考慮しない場合。)
これが運用期間15年になってしまうと、同条件で最終積立金額が「約800万円」、投資元本の540万円に対し、約260万円の利益となりますので、「少額でも早く始める・運用期間を長くする」ことが基本。
また、「相場に一喜一憂せずに安心して運用できる」ということはすごく大事。
なぜならそれは「本業に専念」できるから。
相場の値動きがいつも心配で気になってしまうと、眠れない夜や仕事が手につかなくなり、心身ともにかなり辛くなります。
ですので「安心して運用できる」ということは本業に専念するための重要な項目の一つ。
本業に専念できれば本業での収入も上がり、その分を老後の貯蓄に回すことができますよね。
「長い期間で少額のお金を積み立てて資産運用し、老後資金を補いたい」という人には、「積立投資信託」が一番のおすすめ。
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まとめ
40代に限らず、老後のライフプランを考えることは重要です。
いますぐ老後に必要な資金を見える化し、ライフプランを考え、目標設定・計画・実行していけば必ず素敵な老後が待っています。
60歳までに3000万円を貯めることは可能です。ですが、自分で考え、自分で調べ、自分で勉強し、必要な金額を見える化し、周りに惑わされて余計な不安を抱えないようにしましょう。
あなたがいくら必要か決めるしかないのです。なぜなら、あなたの人生だから!
また、素敵な老後を過ごすために、フィジカルもメンタルもしっかり整えていきましょうね!
”いまこの瞬間”を大切に生きていきましょう!
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