「老後のお金はいくら必要なんだろう?老後資金のために夫婦2人の必要額ってどれくらいなんだろう?」
老後のお金は気になっているけれど、「どのくらい貯めたら良いのかわからない」という方は多いと思います。
では、なぜどのくらい貯めたら良いのかわからないのでしょうか?
「だって年金がいくらもらえるかわからないし、そもそも何歳まで生きられるかわからないから」と思っているあなた、その気持ちはよくわかります。
たしかに、どのくらい貯めるべきかを決めるときに、”年金はいくら受給できるか”や”自分は何歳まで生きるか”、等の不確定な要素が多く、自分自身の場合はどのくらい貯めたら良いのかわかりづらいもの。
ですが、わからないからといってそのまま何もせず、ずるずると自分の人生を過ごしても良いのでしょうか?
答えは「NO」。なぜなら、老後のお金を蓄える場合には、時間を味方につけて長い期間で蓄えていくほうが有利だから。
そこで今回は、夫婦2人で老後のお金がどれくらい必要か?老後資金のために夫婦2人の必要額はどのくらい?についてお話したいと思います。
老後のお金はいくら必要?
ひとそれぞれ環境や状況は異なりますが、老後のお金はいくら必要といわれているかご存知ですか?
老後生活に必要なお金は「3、000万円」とも「1億円」といわれています。
どちらにしろ「え、そんなに必要なの?」と思ったあなた、それでは一緒に考えてみましょう。
まずは老後のお金を計算する前に、あなたは何歳まで生きられると思いますか?「そんなこと誰にもわかりません」ですよね。
日本人の平均寿命は厚生労働省の発表(2018年度)によると、男性が81.09歳、女性は87.26歳です。
男性・女性ともに夫婦で90歳まで元気に余生を過ごせたとすると、まずは60歳から90歳までの30年分の生活費が必要。
では、30年分の生活費は夫婦2人でいくらぐらい必要だと思いますか?
老後の夫婦2人の生活費を1ヶ月で約27万円必要とすると、答えはなんと約9、720万円(≒ 27万円 × 12ヶ月 × 30年間)。
びっくりする金額ですが、この約9、720万円を60歳までに貯める必要はあるのでしょうか?
答えは「NO」。
では、老後資金のためにいくら貯めれば良いのでしょうか?
老後資金のために夫婦2人の必要額とは?
老後資金のために夫婦二人の必要額ですが、60歳までに約9、720万円を貯める必要はありません。
なぜならご存知の通り、現在の40代の方は65歳から年金を受給できます。
一般的に夫サラリーマン・妻専業主婦の場合の年金受給額は1ヶ月約24.3万円。
ですので、65歳から90歳までの25年間で受給できる年金額は約7、290万円(≒ 24.3万円 × 12ヶ月 × 25年)。
ということは、60歳までに蓄える必要な資金を計算すると、約9、720万円 - 約7、290万円 ≒ 約2、430万円となります。
また忘れてはいけないのが、サラリーマンには退職金制度があるということ。
サラリーマンの退職金はもちろん様々ですが、厚生労働省の調査結果(2013年)では大学卒で35年以上働き、60歳で退職定年した場合の退職金の平均は”2、156万円”。
ということは、60歳までに老後資金として蓄えるべきお金は約2、430万円 - 2、156万円 ≒ 約274万円となります。
この金額だったら、間違いなく60歳までに蓄えられますよね。だって60歳までの残り15年間として1年間に貯める金額は、約18.3万円、1ヶ月で蓄えるお金は約1.5万円なのですから。
ですが、さらに少額で長い期間積み立てるのであれば絶対にお勧めしたいのが、「積立投資信託」。
「元本割れのリスク」というデメリットはありますが、長期間運用していけばリスク=元本割れの確率も少なくなります。
また、「運用利回りが良い」というメリットは毎月少額でも長い期間運用していけばお金を増やしやすいということ。
ですので、まずは生活に必要な最低限の預貯金を確保し、「積立投資信託」を開始しましょう。
でも、なぜか本当に老後のための貯蓄が60歳までに約274万円で良いか、疑わしいと思っていませんか?また、なぜ疑わしい・不安と感じるのでしょう?
そう、それはあなた自身が「あなたの老後のためにあなたがいくら必要」か、真剣に考えたことがないから。
今は、何事でもインターネットで調べようとするなら、ほとんどのことが調べられるはず。
あなたの老後に必要な生活費はいくらか?退職金はどのくらいか?年金はいくら受給できるのか?を1つ1つ明確化し、老後にいくら必要かを自分自身で真剣に考え、目標設定、計画、実行することが必要です。
老後の資金の目標設定の仕方については「お金がなくて将来が不安?将来のお金の不安を解消する方法!」で紹介していますので、参考にしてみてください。
60歳までに蓄えるべき必要額を知っているのは、「あなた」だけ。
周りの声には惑わされず、あなた自身の目標を設定し、それに向かって計画・実行していきましょう。
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老後資金はどうやって貯蓄するのがいいの?
老後資金の貯蓄方法には、「預貯金」「確定拠出年金(iDeCo)」「つみたてNISA」「株式投資」「投資信託」等、さまざまな蓄え方があります。
それぞれの貯蓄方法の特徴については「老後資金の貯め方は?老後の資金作りにおすすめの貯蓄方法とは!」で詳細を紹介しておりますので参考にしてください。
これらの貯蓄方法の中でも、「長い期間で少額のお金をコツコツと蓄えたい」という人への一番のおすすめは「積立投資信託」。
「積立投資信託」は投資する商品や運用の手法などは投資のプロの「ファンドマネージャー」が行ってくれますので、資産運用の初心者でもすぐに始めやすいというのが特徴です。
また、積立投資信託は「運用利回りが良い」「相場に一喜一憂せずに安心して運用できる」ということが大きなメリット。
「運用利回りが良い」ということは毎月少額でも積立投資信託で長い期間運用していけば、お金が増えやすいということ。
たとえば、老後の資金を貯蓄するために月々3万円のお金を捻出し、運用利回りが5%だった場合で毎月3万円を20年間運用すると、最終積立金額は「約1、230万円」となり、投資元本の「720万円 = 3万円 × 12ヶ月 × 20年」に対し、約510万円の利益となります。(手数料、信託報酬、税金等を考慮しない場合。)
これが運用期間15年になってしまうと、同条件で最終積立金額が「約800万円」、投資元本の540万円に対し、約260万円の利益となりますので、「少額でも早く始める・運用期間を長くする」ことが基本。
また、「相場に一喜一憂せずに安心して運用できる」ということはすごく大事。
なぜならそれは「本業に専念」できるから。
相場の値動きがいつも心配で気になってしまうと、眠れない夜や仕事が手につかなくなり、心身ともにかなり辛くなります。
ですので「安心して運用できる」ということは本業に専念するための重要な項目の一つ。
本業に専念できれば本業での収入も上がり、その分を老後の貯蓄に回すことができますよね。
「長い期間で少額のお金を積み立てて資産運用し、老後資金を補いたい」という人には、「積立投資信託」が一番のおすすめ。
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まとめ
「老後資金は60歳までにいくらの蓄えが必要」か、これはなかなか目標を立てづらいかもしれません。
しかし、目標を立てづらいからといって、そのままずるずると自分の人生を過ごしてはダメ。
自分自身で必要な金額を考え、目標設定し、計画・実行することが必要です。
これはあなたがいくら必要かを決めるしかないのです。なぜならこれは「あなたの人生」だから。
また、素敵な人生を過ごすために、心も体もしっかりケアしていきましょうね。
”いまこの瞬間”を大切に生きていきましょう!
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